早期発見、治療をすれば治る可能性の高いがんには「大腸がん」があります。 この大腸がんにかかる人や大腸がんが原因による死亡者数は、増加しています。 がんで死亡するランキングにおいて大腸がんは、第3位です。 女性の場合は、第1位となっています。 大腸がんになる原因としては、遺伝的要因、肥満、飲酒、食生活の欧米化などの環境的要因です。 大腸がんが発症する部分としては、直腸やS状結腸が多いです。 自覚症状としては、便が細くなる、便が出にくい、肛門に違和感がある、便秘や下痢を繰り返す、血便などが起こります。 がんの進行度は、次の段階に分けられます。 0期・・・がんが大腸の粘膜にとどまっている状態です。 1期・・・大腸の粘膜下層もしくは、固有筋層にがんがとどまっている状態です。 2期・・・大腸の固有筋層を超えてがんが広がっている状態です。 3期・・・がんの深さに関係なく、リンパ節への転移がみられる状態です。 4期・・・他の臓器へも移転している、お腹の中にがんが散らばっている状態です。 ...
大腸がんを調べる主な検査方法は、次のようなものです。 ●便潜血検査 便の検査になります。 血液が便に混ざっているかどうかを調べる検査です。 この検査結果が陽性になる人は、およそ6%です。 ただし、この陽性がすべて大腸がんというわけではなく、痔などの他の病気の場合もあります。 便潜血検査において陽性となった場合には、より詳しく調べるために内視鏡検査を行う必要があります。 ●内視鏡検査 内視鏡を用いて、大腸の中を詳しく調べます。 この検査によって、多く発見されるのが「大腸ポリープ」です。 大腸がんが見つかる人はおよそ4%です。 そのうちおよそ68%のがんの進行度は、0期から1期と早期の状態です。 ですが、便潜血検査で陽性といわれてもおよそ45%は、内視鏡検査を受けていません。 内視鏡検査を受けない時点で、大腸がん早期発見の機会がなくなってしまいます。 内視鏡は、以前よりも改良されていたり、検査時の痛みは鎮痛剤を使うこともできます。 ですから、便潜血検査で陽性となったときは、必ず内視鏡検査を受けることをおすすめします。 ...
大腸がんの治療は、大腸がんの部分を切除するのが一般的です。 その大腸がん切除の方法としては、がんの直径が2cmくらいまでの場合は、内視鏡による切除の方法があります。 これは、大腸ポリープを切除する時と同じ方法です。 開腹して行う治療とは違い、体への負担は軽いものです。 内視鏡による治療におけるリスクとしては、まれに出血を起こすことがあります。 また、大腸の壁に孔が開くことなどもあります。 これらのことが起きた場合、症状が悪化する場合は、手術が行われることもあります。 内視鏡による治療ができない大腸がんの場合は、手術が行われます。 方法としては、数か所に小さい孔を開けて腹腔鏡という手術器具を挿入して行います。 傷後も小さいので術後の痛みも軽くなり、回復も早いです。 そのため、入院期間も短く済みます。 ただし、手術にかかる時間としては、回復手術よりもかかります。 腹腔鏡手術は、設備や技術も必要となるので行える医療機関は限られています。 大腸がんでも直腸と結腸などがんのある場所によっても切除の仕方が違います。 ●直腸の場合 膀胱、子宮、卵巣、前立腺などの臓器や、排尿、排便機能や性機能などを担う自律神経がたくさんある部分です。 これら臓器や神経を傷つけてしまうと後遺症を引き起こしてしまうこともあるので、注意しなければなりません。 できるだけ、肛門を残して生活を維持できる方法が検討されます。 ●直腸の場合 大腸とリンパ節と血管を切除します。 大腸を20cmくらい切除する分には、特に体への影響はありません。 ...
手術してもがんを切除しきれないときや、がんが再発したときには、抗がん剤を用いた化学療法を行います。 抗がん剤で多く使われるものは「フルオロウラシル」「レボホリナートカルシウム」の2種類と「オキサリプラチン」または、「イリノテカン」を併せて使用します。 これらの抗がん剤を用いた化学療法には、副作用を伴います。 主な副作用の症状としては、「下痢」「吐き気」「白血球や血小板の減少」「末梢神経障害」などさまざまです。 このような副作用を対処しながら治療は行われていきます。 がんだけの分子に攻撃する「分子標的治療薬」もあります。 大腸がんの場合は、「ベバシズマブ」「セツキシマブ」「パニツムマブ」などが認められている薬です。 また、化学療法以外に「放射線療法」という治療方法もあります。 この放射線療法とは、がんに放射線を照射してがんを小さくする方法です。 この方法でがんが小さくなれば、肛門を残すことも可能になったり、手術後の再発抑制、がんの痛みや出血の軽減などのために行われています。 大腸がんの治療法としては、広がってきていますが、なによりも早期発見、早期治療が重要です。 手術をした人、自覚症状がない人も大腸がんの検査を定期的に受けることをおすすめします。 ...